『パティスリーパンセ』明治創業の歴史を再評価、筆文字から初代レシピを復刻販売
事業者様からの相談内容
パティスリーパンセ様[府中市]
創業140年の洋菓子店。明治時代からの伝統ある和菓子店が15年前に洋菓子店に完全に業態転換。現チーフパティシエが6代目。
相談内容:新商品開発・集客
和菓子店から洋菓子店に業態転換したことで、和菓子店時代の顧客が離れてしまった。
自社で新商品の開発やキャンペーンなどをやっているが、自分たちだけではアイデアが手詰まりになってきた。
新商品の開発や集客につながる良い手はないか相談したい。
フクビズからの提案
オリジナリティの再評価・新商品開発・メディア広報
事業主様のヒアリングを進める中で、「家に昔のレシピがあるんだけど」と持ち込まれた明治時代の初代店主の和菓子のレシピに「他の洋菓子店にはない自社オリジナルの価値がある」ことを見いだしました。
ちょうど令和元年に自社の140周年を迎えるタイミングもあり「和菓子の復刻プロジェクト」を提案。
明治時代の筆文字を読み解けなかったため、市内の歴史探訪の会を紹介しレシピの解読を依頼。この段階から広報戦略としてTV局の密着取材をアレンジしました。
話し合いの中で「お菓子を現代風にアレンジしてはどうか」という声も上がりましたが、他県の成功事例を分析した結果「昔と同じ味・製法」という独自性と、「明治時代のお菓子が現代でも味わえる」という点に顧客ニーズがあることが分かり、「明治のレシピそのままで復刻」という方針で進めました。
フクビズの支援結果
失客の取り戻し・商品の知名度アップ・新規客の獲得
自社の140周年イベントの目玉商品として明治の復刻和菓子「浜千鳥(はまちどり)」を限定販売。元となった筆文字レシピを取り入れたパッケージも好評を得ました。
密着取材をしたTV局のスタッフからも評判がよく、中国地方全域でのTV放映、複数の新聞社からの取材などが相次ぎ、TVを見た和菓子店時代の顧客が「素朴な味を食べたい」と再来店し、ファンの呼び戻しに繋がりました。
現在、新たな商品開発プロジェクトをフクビズと共に進めています。
<住所・お問い合わせ先>
〒726-0005 広島県府中市府中町506-1
0847-41-2564