サポート事例

『TATSUKIぱん』提供価値(コンセプト)の際立たせ化で近隣住民の圧倒的な支持を獲得!

事業者様からの相談内容

TATSUKIぱん[福山市]

福山市松永町で2022年3月にオープンしたベーカリー。オーナーの岡田直樹さんは、同敷地内にある岡田産業株式会社の2代目社長でもあります。
岡田産業を継ぐ前は、フランス料理のシェフとして尾道市のホテルで副料理長を務めていた経験をいかし、平日4日は本業である岡田産業の社長、そして金・土・日の3日間はTATSUKIぱんのオーナーというダブルワークを実践しています。

相談内容:雇用の確保・事業の多角化

コロナ禍による自動車業界の景気悪化の影響を受け、自動車向けプラスチック加工業である岡田産業の受注が激減。父の代から勤め続けてくれているパート社員の雇用を守るため、「自分の料理人の技術と経験を活かして自社の敷地内にパン屋を開業したい」と相談がありました。

フクビズからの提案

コンセプトメイク・商品開発・補助金申請サポート・広報支援

岡田さんには、ホテルの副料理長を務めるほどの確かな技術がありました。しかし、飲食業はコロナ禍の影響を受けており先行きが不透明。そこで、コロナ禍でも需要が見込めるパンに注目し、ベーカリーの開業を目指すことにしました。

2021年3月、「どんな特徴(コンセプト)のお店にしたらよいか考えがまとまらないので相談したい」とほかの事業者さんからの紹介でフクビズを訪ねてこられました。まずはお二人がどのようなお店にしたいかを伺い、奥様の「子どもや高齢者の方が毎日でも食べられる美味しくて健康的で飽きないパンを」との声を受けて、提供価値の特徴化と競合との差別化を図りました。
そして、自家栽培の野菜や果物、地元食材を積極的に使用することと、米粉などの健康に配慮した素材にもこだわることを決め、「おしゃれで美味しくて毎日安心して食べられるパンを地元のみなさまに」というお店のコンセプトが決まりました。
その後は、シェフ魂に火の付いたご主人による怒濤のメニュー開発が進み、毎週のようにメニューの試作品を持ってフクビズにお見えになりました。フクビズからは試食の率直な感想をお伝えし、それをシェフがすぐに試作に反映させるなど、商品のブラッシュアップが一気に進みました。

開業費用は、岡田産業の駐車場内に店舗を設置して固定費を節約した上で、事業再構築補助金を活用。借り入れを低く抑えました。

フクビズの支援結果

メディア露出・集客・売り上げの増加・モチベーションの向上

「従業員の雇用を守るため、元シェフの社長が異業種参入」というストーリーはメディアの注目を集めることになりました。
また、自家栽培食材を使用したベーグルや米粉を使ったキノコ型のダッチブレッドなど、見た目も可愛く飽きの来ない美味しさは評判となり、数多くの取材に繋がりました。
フクビズのITマネージャーの支援で開設した公式サイトやSNSでは、情報発信を奥様が担当。シェフと奥様をはじめ、ご家族や従業員のみなさんのこだわりと丁寧な接客をPRした結果、金・土・日のみの営業にもかかわらず、連日完売するほど盛況に。
本業である岡田産業の受注も回復し、プラスチック加工業とベーカリー業の両立で、充実した日々を過ごされています。