『自然食房きむら』地元の栗産地を復興したい!生産者を巻き込んだブランドストーリーで新商品開発に成功
事業者様からの相談内容
自然食房きむら様[福山市]
福山市神辺町にある家庭料理と豆腐ドーナツの製造販売店。2017年から継続してフクビズが商品開発・情報発信の支援を行っている。
相談内容:商品開発の相談、出身地の特産品を復興したい
支援開始当初から、木村代表は出身地である福山市山野町の特産品「山野栗」を使った商品開発を模索していました。
かつては栗の産地として有名だった山野町ですが、現在は担い手不足により栗の生産量が減少。栗の栽培を続けているのは木村代表の同級生である安楽寺の小林住職です。
そのこともあり、木村代表には山野栗をもう一度もり立てたいという強い想いがありました。
フクビズからの提案
ブランドストーリーの掘り起こし、新商品開発
昔に比べて「山野栗」の産地ブランド力が弱くなっているため、産地の名前に頼らないブランドストーリーの必要性を提案。
山野栗の生産者が安楽寺の住職であるため、「お坊さんが丹精込めて作った栗」という他の栗産地にはないインパクトのあるストーリーを発信できると気づきました。
そこで「栗ぼうず」のネーミングで渋皮煮・甘露煮・栗きんとんの3種類を考案。販路がJA直売所や道の駅が中心であることをふまえ、コスト管理と価格設定にも気を配りました。
また、商品開発にあたっては、現在の自然食房きむらの業務を圧迫せず、余力の中で進めることも大事にしました。
フクビズの支援結果
メディア露出、生産者も含めたモチベーションアップ、さらなる商品開発
「お坊さんが丹精込めて作った栗」というストーリーが注目を集め、地元新聞社やラジオ局に取り上げられました。
「栗ぼうず」は製法上、大量生産はできないものの利益率が高く、安定的に売上が続く商品に成長。
地元に貢献したいという4年ごしの念願が叶い、木村代表は大きな達成感を得たそうです。また、生産者である小林住職も「自分が山野町で栗を栽培する意義を感じた」と語ります。
今後はギフト用に「栗ぼうず」を3種セットにした商品の開発を計画しています。