サポート事例

『ホルスワークス』顧客と一緒にサステナブルファッションに貢献しエンゲージメント向上!全国的プロジェクトとの協業も話題に

事業者様からの相談内容

有限会社ホルス[福山市]

代表の今福さんは、東京のアパレルメーカーなどで店舗マネージャーやバイヤーを経験した後、2000年に福山市でカジュアルウェアのセレクトショップ「ホルスワークス」を創業。地域企業とのコラボレーションにも積極的に取り組み、福山のデニム企業10社によるデニムブランド「福山ファクトリーギルド(F.F.G)」、ワークシューズメーカー福山ゴム工業とのコラボ商品「torasan.bis」など、福山発のアイテムを多数展開しています。

相談内容:社会課題への貢献・事業の多角化

代表の今福さんと池内プロジェクトマネージャーは定期的に「アイデアの壁打ち」を続けてきました。その中で、持続可能性を意識したサステナブルファッションが世界的な潮流になっていることに目を向け、今福さんは「このまま売りっぱなしで良いのだろうか」と一方通行の従来のファッションビジネスに疑問を抱くように。2021年秋に、小売店として「自分たちに何かできることがあるはず」と相談がありました。

フクビズからの提案

新規エシカル事業の立ち上げ・広報支援

ホルスワークスの強みは、顧客との距離の近さ。今福さんは「商品と買ってくれた顧客の顔は、すぐに結びつく」と言います。そこで、過去に販売した服を顧客から預かり、染め直しやリペア・リメイクを施して再活用する仕組みづくりを提案しました。
地元福山市の企業に声をかけ、染め直しは岩瀬商店の「ソメラボ」、リペア・リメイクは「ロウエン」と協業。再活用できない状態の服は、全国規模の生地再生プロジェクト「BRING」に託し、再生繊維で作られた服をホルスワークスで販売するサーキュラーエコノミーモデルを構築し、2022年3月より顧客への案内を開始しました。

フクビズの支援結果

メディア露出・顧客エンゲージメントの向上・売り上げ増加

当初は「これって商売になるのかな?」とマネタイズの難しさに直面していた今福さんでしたが、池内プロジェクトマネージャーが世界中の事例を調べ、自社にピッタリの仕組みづくりに成功。さらに、地元企業との協業や社会課題にチャレンジする地方のセレクトショップの姿勢が注目を集め、繊維業界専門紙の1面にトップ記事として掲載され、複数の経済誌の取材を受けるなど多くのメディアに取り上げられました。
「洋服をゴミにさせない洋服屋」として、これまでのビジネスモデルからの脱却を目指す「ホルスエコワークスプロジェクト」に、常連客はすぐに反応。プロジェクトの目的を聞き、自宅に眠っていた過去のアイテムを持ち寄ってくれました。
さらにプロジェクトを耳にした過去の顧客が再来店してくれるようになり、顧客全体の来店頻度が上がったことで売り上げも向上。顧客との「売って終わり」ではない関係作りがより深まりました。